俺の相棒
時雨金時。
親父から受け継いだ
大事な刀。
これを抜くときは
俺の中で
俺じゃない誰かが
目を覚ます
時雨蒼燕流。
完全無欠の流儀。
俺に流れる雨の波動
できればさ
あんま、使いたくねえ
抜いちまえば、人を殺めなきゃなんねえ
そういうもんだろ?
そう思ってたんだ。
でも
そうは言ってらんねえんだよな。
そうして、俺は
……覚悟を決めた。